さて、アメリカ旅行記もニューヨーク編を残すのみとなり、いよいよ終盤。
が、実は旧ホームページで連載していたのは前回までで、
次のニューヨーク編からは完全書き下ろしとなります。
ただ2年半の歳月が経っているので、細かい記憶はすでに忘却の彼方に…。
多少の誇張や妄想が混じってるでしょうが、旅行中の日記や写真を頼りに、
なるべく当時味わった感覚や情景を再現してみたいなと思っております。
----------------------------------------------------------------
「ニューヨークへ」
ミドルタウン最後の朝。
今日からいよいよニューヨーク、期待と緊張感で朝からワクワクするぜ!
って11時半に起きちゃったよ。
Tomoは朝から研究室のバイトがあったのですが、昼休みの間だけ帰ってきた。一緒に昼食(朝食)。
俺は4時過ぎのバスでニューヨークへ向かうのですが、Tomoはバイト抜けられなくて、送迎は無理らしい。
というわけで、ここでお別れ。
固く握手を交わして抱擁し合うという感動の別れ、なんてあるはずもなく
「じゃねー、また来い!」
て感じのあっさりした別れでした。Tomoらしいのう。
時間までネットサーフィンしたり、ニューヨーク一人歩き計画を立てる。
昼過ぎにルークが帰ってきたので、ルークにも別れの挨拶を。
うーん、せっかくルークとの会話にも慣れ、片言ながらいろいろ喋れるようになってきたのに…。
海外旅行ってのはいつも「これから面白くなるぞ!」ってとこで終わってしまうなー。
まあ充実した旅は2週間だろうが1ヶ月だろうが、お腹いっぱいになることはないのだろう。
むしろ腹八分目、「これは次回にとっておこう」っていうような次に来る楽しみを残して去るのが、ベストなのかもしれない。
「ルークもジャパンに来い!」
と捨て台詞を残し、バスターミナルへ向かう。ボストン行きのバスに乗った、あそこだ。
一人で外を歩くのにもだいぶ慣れたもんだ。
最初はすれ違うアメリカ人の視線が気になったり、むやみやたらに辺りを見回してたもんだけど、ボストンを2日間一人歩きしたおかげでずいぶん変わった。
そんなやたらとキョロキョロせずとも、モノが自然と視界に入ってくるようになった。
余裕が出てきたからだろうな。
さて、今回のバスは問題なく発進!
ニューヨークまで3時間近く。旅の疲れがたまってるのか、いつのまにか眠ってしまった

目を覚まして窓を眺めると、バスは高速道路を突っ走っている。まもなく日没だ。
夕闇に呑み込まれつつある、マンハッタンの高層ビル群が見えてきた。
いよいよニューヨークに突入。
もう日が沈み薄暗くなっているので、窓の外の様子はよくわからない。
セントラルパークを右手に通り過ぎ、そこかしこにゴミが散らばり、チンピラがたむろする不穏な区域をいくつか抜け、バスはミッドタウンと呼ばれるニューヨークの中枢へ。
そのミッドタウンの中心地タイムズ・スクエアに近づくにつれ、窓の外が光に包み込まれていく。
ブロードウェイ!
鮮やかなネオンサインに圧倒されてしまい少し気後れしつつも、テンションは高まる!
バスはタイムズ・スクエアにあるバスターミナルへ。
ニューヨークの宿はタイムズ・スクエアのすぐ傍で、ブロードウェイにも徒歩5分くらい行けるらしい。
とりあえず宿に荷物を置いてからブロードウェイ散策に乗り出すことに決定。
7番街とブロードウェイが交差する三角地帯(=タイムズ・スクウェア)は人、人、人。
これだけだったら渋谷センター街や新宿と変わらない。
しかし、行き交う人々は白人、黒人、ヒスパニック(中南米系)、アジア系…。
さらに分類すればフランス系、イタリア系、スペイン系、東欧系、ユダヤ系、中国系、そして日系…(そこまで識別できないけど)。
ヴェールに身を包んだムスリムの女性も視界に入る。
アメリカ人と一言で言っても、多様な民族と宗教から構成されている。
それを生々しく、強烈に実感した。
人種のるつぼだとか、サラダボウルだとか、多民族社会だとか、ただなんとなく頭で理解していたものが、
タイムズ・スクエアの交差点に立ってみて初めて生の感覚、皮膚感覚に変わった。
頭で理解した記憶はやがて忘れてしまうけど、肌で感じた記憶は皮膚に沁み込んでしまうというか、
死ぬまで消えないだろう。
んでこういった鮮烈な生の記憶によって、知らず知らずのうちに人生の方向性が左右されてしまうのかもしれんね。
自分が今「民族」や「ナショナリズム」について興味を持って研究しているのは、このアメリカ旅行の経験が少なからず作用してるから、なのかもしれない。分からんけど。
その話は後でするとしまして…。
それにしてもすげえ緊張感。
見渡せば多民族、せわしそうに早歩きする人々、視界を埋め尽くす無数のネオンサイン、道路わきにドカッと積み上げられたゴミ袋の山、クラクション鳴らしまくりの車、マックの前で激しく口論している黒人…。
そういった周りの雰囲気全てが、否応ナシに緊張感を高める。気を引き締めざるを得ない。
スキを見せたら後ろから刺されちまうぞ!
って感じだ。
てか東京じゃ気を緩めっぱなしですから。緩みやすい性格だしなー。
やっぱ平和だよ日本は。マッタリしてまっせ。
さてさて宿屋ですが、タイムズ・スクエアの傍とはいえ人気が少ない路地になるんだよなあ。
宿は細長いビルの中にあるのですが、治安が悪いのでしょう、パスワード式のドア。
ここは日本人経営のホテルで、一泊30ドルほど。
2人~4人の相部屋で、まあユースホステルのようなもの。
ブロードウェイやターミナル駅に近く、日本人経営、そして管理もしっかりしてるから、30ドルでも安い方だろう。
俺は2人部屋ということ。日本人男性と相部屋だ。
でも今は外出中らしく、部屋にはだれもいない。
とりあえず荷物を置き、ブロードウェイに行ってみることに。
ネオンサインの嵐!
ありとあらゆる色が飛び込んでくる。
特に目立つのがミュージカル作品の巨大広告や、バドワイザーやパナソニックなどの商業・製品広告。ミュージカル広告のネオンは華やか。レ・ミゼラブル、マンマ・ミーア、アイーダ…。
ネオンに幻惑されたか、観光客の熱気に呑まれたか、妙にハイテンションに。
てか一人だけハイテンションになっててもイマイチなわけでして。友人連れてきて遊び騒ぎたいわー。

が、気づけばもう10時近く!!
ニューヨーク初日に夜歩き、しかも一人歩きはマズイかなと思い、スーパーで食料とドリンク買って帰宅。
部屋に入ると、相方(?)の日本人男性が。
坊主頭のストリート系少年。同い年くらいかな。
ちょうど外出するところらしく、少しだけ言葉を交わす。
彼が帰ってくるまで待ってようか、飯でも食うかと思ったけど、ベッドに横たわったら凄まじい睡魔が!
着の身着のままで爆睡したのでした
(画像は使い捨てカメラで撮った写真を、デジカメで写したもの)

が、実は旧ホームページで連載していたのは前回までで、
次のニューヨーク編からは完全書き下ろしとなります。
ただ2年半の歳月が経っているので、細かい記憶はすでに忘却の彼方に…。
多少の誇張や妄想が混じってるでしょうが、旅行中の日記や写真を頼りに、
なるべく当時味わった感覚や情景を再現してみたいなと思っております。
----------------------------------------------------------------
「ニューヨークへ」
ミドルタウン最後の朝。
今日からいよいよニューヨーク、期待と緊張感で朝からワクワクするぜ!
って11時半に起きちゃったよ。
Tomoは朝から研究室のバイトがあったのですが、昼休みの間だけ帰ってきた。一緒に昼食(朝食)。
俺は4時過ぎのバスでニューヨークへ向かうのですが、Tomoはバイト抜けられなくて、送迎は無理らしい。
というわけで、ここでお別れ。
固く握手を交わして抱擁し合うという感動の別れ、なんてあるはずもなく
「じゃねー、また来い!」
て感じのあっさりした別れでした。Tomoらしいのう。
時間までネットサーフィンしたり、ニューヨーク一人歩き計画を立てる。
昼過ぎにルークが帰ってきたので、ルークにも別れの挨拶を。
うーん、せっかくルークとの会話にも慣れ、片言ながらいろいろ喋れるようになってきたのに…。
海外旅行ってのはいつも「これから面白くなるぞ!」ってとこで終わってしまうなー。
まあ充実した旅は2週間だろうが1ヶ月だろうが、お腹いっぱいになることはないのだろう。
むしろ腹八分目、「これは次回にとっておこう」っていうような次に来る楽しみを残して去るのが、ベストなのかもしれない。
「ルークもジャパンに来い!」
と捨て台詞を残し、バスターミナルへ向かう。ボストン行きのバスに乗った、あそこだ。
一人で外を歩くのにもだいぶ慣れたもんだ。
最初はすれ違うアメリカ人の視線が気になったり、むやみやたらに辺りを見回してたもんだけど、ボストンを2日間一人歩きしたおかげでずいぶん変わった。
そんなやたらとキョロキョロせずとも、モノが自然と視界に入ってくるようになった。
余裕が出てきたからだろうな。
さて、今回のバスは問題なく発進!
ニューヨークまで3時間近く。旅の疲れがたまってるのか、いつのまにか眠ってしまった


目を覚まして窓を眺めると、バスは高速道路を突っ走っている。まもなく日没だ。
夕闇に呑み込まれつつある、マンハッタンの高層ビル群が見えてきた。
いよいよニューヨークに突入。
もう日が沈み薄暗くなっているので、窓の外の様子はよくわからない。
セントラルパークを右手に通り過ぎ、そこかしこにゴミが散らばり、チンピラがたむろする不穏な区域をいくつか抜け、バスはミッドタウンと呼ばれるニューヨークの中枢へ。
そのミッドタウンの中心地タイムズ・スクエアに近づくにつれ、窓の外が光に包み込まれていく。
ブロードウェイ!
鮮やかなネオンサインに圧倒されてしまい少し気後れしつつも、テンションは高まる!
バスはタイムズ・スクエアにあるバスターミナルへ。
ニューヨークの宿はタイムズ・スクエアのすぐ傍で、ブロードウェイにも徒歩5分くらい行けるらしい。
とりあえず宿に荷物を置いてからブロードウェイ散策に乗り出すことに決定。
7番街とブロードウェイが交差する三角地帯(=タイムズ・スクウェア)は人、人、人。
これだけだったら渋谷センター街や新宿と変わらない。
しかし、行き交う人々は白人、黒人、ヒスパニック(中南米系)、アジア系…。
さらに分類すればフランス系、イタリア系、スペイン系、東欧系、ユダヤ系、中国系、そして日系…(そこまで識別できないけど)。
ヴェールに身を包んだムスリムの女性も視界に入る。
アメリカ人と一言で言っても、多様な民族と宗教から構成されている。
それを生々しく、強烈に実感した。
人種のるつぼだとか、サラダボウルだとか、多民族社会だとか、ただなんとなく頭で理解していたものが、
タイムズ・スクエアの交差点に立ってみて初めて生の感覚、皮膚感覚に変わった。
頭で理解した記憶はやがて忘れてしまうけど、肌で感じた記憶は皮膚に沁み込んでしまうというか、
死ぬまで消えないだろう。
んでこういった鮮烈な生の記憶によって、知らず知らずのうちに人生の方向性が左右されてしまうのかもしれんね。
自分が今「民族」や「ナショナリズム」について興味を持って研究しているのは、このアメリカ旅行の経験が少なからず作用してるから、なのかもしれない。分からんけど。
その話は後でするとしまして…。
それにしてもすげえ緊張感。
見渡せば多民族、せわしそうに早歩きする人々、視界を埋め尽くす無数のネオンサイン、道路わきにドカッと積み上げられたゴミ袋の山、クラクション鳴らしまくりの車、マックの前で激しく口論している黒人…。
そういった周りの雰囲気全てが、否応ナシに緊張感を高める。気を引き締めざるを得ない。
スキを見せたら後ろから刺されちまうぞ!
って感じだ。
てか東京じゃ気を緩めっぱなしですから。緩みやすい性格だしなー。
やっぱ平和だよ日本は。マッタリしてまっせ。
さてさて宿屋ですが、タイムズ・スクエアの傍とはいえ人気が少ない路地になるんだよなあ。
宿は細長いビルの中にあるのですが、治安が悪いのでしょう、パスワード式のドア。
ここは日本人経営のホテルで、一泊30ドルほど。
2人~4人の相部屋で、まあユースホステルのようなもの。
ブロードウェイやターミナル駅に近く、日本人経営、そして管理もしっかりしてるから、30ドルでも安い方だろう。
俺は2人部屋ということ。日本人男性と相部屋だ。
でも今は外出中らしく、部屋にはだれもいない。
とりあえず荷物を置き、ブロードウェイに行ってみることに。
ネオンサインの嵐!
ありとあらゆる色が飛び込んでくる。
特に目立つのがミュージカル作品の巨大広告や、バドワイザーやパナソニックなどの商業・製品広告。ミュージカル広告のネオンは華やか。レ・ミゼラブル、マンマ・ミーア、アイーダ…。
ネオンに幻惑されたか、観光客の熱気に呑まれたか、妙にハイテンションに。
てか一人だけハイテンションになっててもイマイチなわけでして。友人連れてきて遊び騒ぎたいわー。

が、気づけばもう10時近く!!
ニューヨーク初日に夜歩き、しかも一人歩きはマズイかなと思い、スーパーで食料とドリンク買って帰宅。
部屋に入ると、相方(?)の日本人男性が。
坊主頭のストリート系少年。同い年くらいかな。
ちょうど外出するところらしく、少しだけ言葉を交わす。
彼が帰ってくるまで待ってようか、飯でも食うかと思ったけど、ベッドに横たわったら凄まじい睡魔が!
着の身着のままで爆睡したのでした

(画像は使い捨てカメラで撮った写真を、デジカメで写したもの)
